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​▼猫の餌やりと保護

可愛い仔猫のあどけない表情や無垢で無邪気な仕草は、猫好きにとってはこの上ない癒しであり至福のひと時です。でもそんな風に思える事ができるのは、その猫が幸せな環境で生きていられる事が前提の上です。

 

餌を与える事だけが愛情ではありません

猫は餌を貰って食べているから栄養状態もよく繁殖能力も高くなるのです。もし今現在、餌をあげている避妊も去勢もしていない猫に仔猫が産まれたら、その猫のお世話も同じようにできるでしょうか。その仔猫の中にメス猫がいれば、半年も過ぎれば子供を産む事だってあります。更に1年も経てば、1匹2匹だった猫も、膨大な数に膨れ上がる事にだってなるのです。

 

そうやって増えてしまった猫は全て、最初に餌をあげていた人が増やした事に違いありません。そうなった時に、責任を持って全ての命を平等にお世話出来るのかといえば、出来なくなる事は目に見えています。そうなってからでは遅いのです。

 

餌やりさんが増やしている事の自覚
結局その事態が自分たちのせいだとは気付かず何一つ責任を負う事もなく、ボランティアさんや良識のある個人の方達が発見してTNRを実施したり、少しでも仔猫の命を救おうと保護をして、安全な場所でお世話をしながら里親探しをする事になるのです。

猫が好きで可愛いという気持ちは同じかも知れません。でも餌をあげる事だけが愛情ではないのです。餌をあげる以上は、自分が生かしている事を自覚してその猫の未来も考えてあげる事が最も大切なのです。避妊も去勢もするつもりがないなら、ネットで猫動画を見たり、ただ遠くから猫の姿を見ているだけに留めて下さい。

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ボランティアの負担と葛藤

ボランティアだからといって、私達には猫を受け入れる設備や資金があるわけではなく 、自分自身の判断と責任の上で保護をして、そこからは全て個人負担でのお世話になります。本当はまだまだ保護したい仔猫やTNRを施したい猫がいます。それがどんなにもどかしくても、自分たちにできるぎりぎりの範囲で留めています。無理な事をすれば自分自身の限界を超えてしまう事は目に見えてしまいます。無責任な判断で猫を逆に不幸にしては意味がありません。それでもできる限り不幸な仔猫を保護して、個人個人の力で里親探しをしています。

猫好きな方のご協力

しかし猫の好きな方が少しでもこの活動を理解してご協力頂ければ、状況は違ってきます。生涯飼う事はできないけど一時的に預かって頂ける方や、お世話は出来ないけど譲渡会の情報を広めて里親希望のツテを探してくれる方、餌の支給をしてくれる方、病院へ連れて行って下さる方、寄付をして頂ける方、色んな支援の仕方があると思います。そうやって一人でも多くの方と助け合いながら分担し合えば、今よりもっと沢山の猫を救う事が出来ます。

猫の遺棄は犯罪です

絶対してはいけないのは、猫を飼っているお宅や、猫の保護施設等に無断で遺棄する事です。

今もボランティアさんの自宅や新玉旅館さんの宿の前に猫をこっそり置いていく人が後を絶たないそうです。ここなら面倒みてくれるだろうから見捨てた事にならないと勝手な解釈をしているかも知れませんが、それは立派な犯罪なのです。

そもそも保護してすぐ誰かに丸投げするのではなく、保護した人自身がその瞬間から責任を持つ事が必要なのではないでしょうか。​仔猫を保護するその前に、自分の判断が本当に正しいのかどうか、冷静になって考える事が大切だと思います。​

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