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執筆者の写真rika.asai

くるりちゃんのシンデレラストーリー

前日の冷たい雨が嘘のような秋晴れの文化の日。この日はくるりちゃんの譲渡契約の日でした。保護主であるボランティアさんに同行するため朝9時半に待ち合わせ、10時に里親さんのお宅へ伺いました。


遡る事半月ほど前、ボランティアさんと一緒にくるりちゃんを保護し、ノミだらけで汚れた身体をケアしてあげ、病院へ連れて行き綺麗に洗ってあげて、その後写真を撮りそしてプロフィール掲載した直後に、今回の里親希望者さんからお問合せを頂いたのでした。


「くるりちゃんが可愛いので是非会わせて貰いたいです。」この言葉だけでボランティアさんは、「くるりの事を可愛いって言って貰えた!」と大喜び。とっても純粋なボランティアさんです。早速面談の打ち合わせをして、自宅に来て頂く事になりました。



面談当日、小学生の可愛い娘さんお二人を連れて来て下さった里親希望者さんは、くるりちゃんを実際に見て一目で気に入って下さり、まるで産まれたばかりの我が子を抱っこするように、慈しみある表情で優しく包み込んでくれていました。くるりちゃんはじっと抱かれていて、安心している様子です。


娘さんたちも、くるりちゃんや他の保護猫たちと仲良く遊びながら、賑やかな時間が流れていきました。その後里親希望者さんの家族構成や飼育環境の事や譲渡までの流れなどをお話して、本当に理想的なご家族だったので話は前向きに進んでいきました。ご自宅にはワンちゃんが二頭いるという事で、相性などを確かめる為一週間後にトライアルが決定したのです。


トライアルにも同行しましたが、ご自宅は大きな一軒家で掃除が隅々まで行き届いたスッキリした広いお部屋で、それはもう私が住みたいくらいでした。(笑)


トライアルの最中、幸せそうなくるりちゃんの写真や動画が毎日送られてきたそうです。

私も見せて貰いましたが、ワンちゃん達とも問題なく過ごせています。

可愛いリボンの首輪を付けて貰い、のんびり寛いでいたり、楽しそうに遊ぶ姿やご家族やワンちゃん達とも仲良く過ごしている姿を見て、ただただ羨ましいばかりの幸せな光景でした。保護する前の環境を考えると、こんな幸せな家族に迎えられて、まるでシンデレラストーリーの様です。


そして11月3日のこの日、晴れて譲渡契約への運びとなりました。


久しぶりに会ったくるりちゃんは、コロコロと成長していて、ますます可愛くなっていました。里親さんご家族と一緒に、優しい眼をした可愛いワンちゃん達も人懐っこく出迎えてくれました。




ボランティアさんは初めての譲渡だったにも関わらず、自ら譲渡契約書を作成した書類や血液検査の証明書を用意し、丁寧に説明を行っていました。日ごろから様々な保護猫団体の代表者が発信しているブログやSNSを見て熱心に学んでいるそうで、本当に意識が高いなと感心しました。



そしてくるりちゃんが産まれた時の環境の写真や、ボランティアさんの先住猫ちゃんと過ごしていた時の写真などをプリントアウトしてミニアルバムを作ってきていたり


また、是非ご家族で読んで貰いたいと猫の絵本もプレゼントされていました。くるりちゃんをいかに大切にお世話してきたか、この瞬間、保護主さんの愛情に溢れた贈り物に、私も感動してしまいました。


そして里親さんからも、ボランティアさんへとご寄付を頂いたのです。

本当にありがたい事だと思いました。

こんな素晴らしいご家族に出会えた事も、私はボランティアさん自身の、日ごろから猫に対する穏やかで優しさに溢れた姿勢と、地域猫活動への純粋で熱心な気持ちが引き寄せたのだと確信しています。

里親さんご家族と保護主さんを交えて記念写真です。

お父さん、お母さん、二人のお姉ちゃん、二頭のワンちゃんに囲まれて、本当に幸せいっぱいのくるりちゃん、おめでとう!

くるりちゃんを家族として迎えて下さり、本当にありがとうございました。

ご家族皆さんの幸せを、これからもずっとお祈りしています。


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