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仔猫のペコちゃんポコちゃん

2022年。新しい年が明けたと思ったら、もう一月も終わろうとしています。かなり遅くなりましたが、本年もよろしくお願い致します。


地域猫活動は待ったなしで、毎日が慌ただしく過ぎていきます。そんな中、去年の暮れに幸せをゲットした二匹の猫ちゃんの記事を一件お伝え致します。


遡る事11月半ばのある日、某神社にて産まれて間もない仔猫が二匹、バスケットの中に入れられ捨てられていました。明らかな遺棄です。朝晩は気温も下がり、この日発見しなければ生きられなかったと思われる、小さな二つの命との出会いです。



助けてくれたのは、いつも私たちの為に善意の寄付を下さっている、朝見にお住いのTさん。仕事を急遽休み、すぐに病院に連れて行ってくれました。


白い子は体重500gのオス、キジ白の子は体重250gのメス。生後約一か月程で兄妹猫だと思われますが、白い子は比較的元気でも、キジ白ちゃんは体重が半分しかなく、ぐったりしていて動きがありません。病院で栄養缶やミルクやノミダニ駆除剤と、その他必要な物を購入し、Tさんが家でお世話する事に。



家に連れて帰ったものの、キジ白ちゃんは相変わらずぐったりしていてミルクもフードも口にしなかったようで、衰弱した仔猫を前に、不安で不安で眠れない夜を過ごしたようです。

翌日もう一度病院に連れて行き、脱水症状を起こしているかも知れないので点滴を施して貰い様子を見る事に。家に帰ると少し楽になったのか、ゴソゴソと動けるようになったようです‥そんな予断を許さない状態の中、仕事のある日はお母様に仔猫を頼み、暫くの間一生懸命お世話していました。


そんないっぱいいっぱいな状況に、私が預かりましょうと名乗りをあげてくれたのが、同じ地区の先輩ボランティアのKさんです。

引き渡しの日時を決めて、新玉旅館で待ち合わせする事にしました。

当日、旅館の玄関先で初めて会ったTさんと小さな猫ちゃん達、写真で見るよりずっと小さく感じました。


その時点ではまだキジ白ちゃんの方は弱々しく元気がありませんでした。

そこへ女将さんが仔猫の状態を確認し、目薬をさしたり鼻を拭いたりしながらシリンジでミルクを与えてくれました。暫くは飲もうとしなかったのですが、ゆっくりと根気よく続けていくと手応えを感じたのか「ん!今鼻が通った、これで飲むようになるよ!」と。


あれだけぐったりしていたのに、驚く事にここから先はみるみる元気になっていくキジ白ちゃんなのですが、またもや女将さんのゴッドハンドを目の当たりした瞬間なのでした。

Tさんは感動と安堵で号泣していました。

Tさんからお世話グッズをお預かりしたのに加え、女将さんからも沢山のアドバイスと仔猫たちの当面のお世話セットを用意して頂き、早速Kさんの家に連れて帰る事に。

この日から、Kさんの家にいる沢山の先住猫ちゃんに囲まれ、そしてKさんやKさんの御家族にも愛情を注がれながら、みんなで成長を見守る賑やかな生活をスタートさせました。


名前は小さなキジ白の女の子をペコちゃん、白ぶちの男の子をポコちゃんとKさんが名付けてくれました。


Kさんの家で保護される仔猫は、いつも先住猫ちゃんたちとの優しい世界を見る事ができます。

御馴染み、茶トラの先住お兄ちゃん猫との窓辺のツーショット。


心配していたペコちゃんも食欲モリモリになって、Kさんが預かってたった一週間で、体重は倍近くに増えていき、順調に元気に育っていくペコちゃんとポコちゃん。

Kさん曰く、「あまり神経質にならず、ちょっと雑なくらいが丁度いいよ」と。

心配症で保護猫を受け入れる度に精神的に参ってしまっていた私にとって、とても気持ちが楽になれる言葉でした。


その言葉通り、元気にすくすく成長していったペコポコ。でも仕事と主婦業とボランティア活動をこなしながらの仔猫のお世話は、正直大変だったと思います。

私がボランティアを始める何年も前から、沢山の保護猫を里親さんに繋げてきたKさん。ボランティア経験も豊かで人脈も広く、私もこれまで本当に多くの事を学んできました。それでも自己過信する事は決してなく、私の意見もしっかりと尊重してくれて、穏やかで頼りになるお姉さん的存在のボランティアさんです。

さあこれから頑張ってこの子達の写真を撮ってプロフィールをアップする準備を始めようと思っていたある日、別の仔猫の里親希望者さんから一件のお問合せが‥。

しかし希望していた猫ちゃんは、譲渡まで至っていなかったものの既に里親さんが決定していた子でした。お断りのお返事と共に、思い切ってペコちゃんポコちゃんの写真を見せて、この子達も今後里親募集する予定ですとアピールしてみました。するとこの子達の事をとても気に入って下さり是非会ってみたいと。なんという思いがけない展開!


そこからとんとん拍子で面談まで進みました。

大分市にお住いのご夫婦で、小学生のお子さんを持つ素敵な三人ご家族です。実際に会ったペコポコを見て益々気に入って貰えて、しかもお子さんに猫アレルギーがないか、事前に病院で検査まで受けて下さっていたのです。更にまだこの子達の名前を伝えてなかったにも関わらず、一匹は「ペコちゃん」にしたいと考えています。と‥なんという偶然!運命を感じました(笑)


面談が終わったその日の内に必要な猫グッズを一通り全部揃えてくれて、何時でもお迎えできる準備を整えて下さいました。


そして12月19日(日)晴れて譲渡契約の日がやって来ました。

ご自宅は閑静な住宅地にある立派な一軒家で、お部屋に入った途端目に入った大きなキャットタワー。

部屋は床暖房が施され足元はポカポカ。

至る所に猫ベッドが置いてあり、どこでもくつろげる猫ちゃんファーストなリビングとなっていました。



この爪とぎ、何千円もする高価なものです!


キャリーから出たペコポコ、新しいお家デビューです。最初はちょっと不安だったのか、ソファーの下に隠れてしまったけど、用意されていたオモチャに釣られて出てきました。




少しずつ興味を持ち始めるペコポコ。こんな時二匹一緒なら心強いですね。


高価そうなソファーが布製だったため、もしかしたらこのソファーで爪を研ぐかも知れません‥というと、研いでも全然大丈夫ですよーと、ニコニコとおおらかな表情の奥様。

ご家族みんながペコポコを迎えるこの日を待ちわびていた様で、本当に終始嬉しそうな姿を見て、私も幸せな気持ちに包まれました。

その後譲渡契約を済ませ、ご家族みんなで記念撮影です。

お顔はお見せできませんが、本当に素敵な表情の写真が沢山撮れました。

ペコポコの幸せを見届けて、私も感無量です。

この子達を家族として受け入れて下さり、本当にありがとうございました。


早速、最初にペコポコを保護して病院通いやお世話をしてくれたTさんにも報告すると、嬉しさのあまり号泣してしまったそうです。涙もろいTさん。Tさんが保護してくれなければ救えなかった命です。更にその上過分なご寄付を頂き大変助かりました。


そしてその後一か月間お世話を代わってしてくれたKさん、このひと月ですっかり情が移っていたKさん一家もちょっと寂しかったようですが、本当にお疲れ様でした。

こうして皆さん一人ひとりの愛情で、ペコポコを幸せに繋ぐ事ができました。

本当に本当に感謝の気持ちで一杯です。


ペコポコの里親さんご一家と、そしてペコポコに関わって下さった皆さんの幸せを末永くお祈りいたします。

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