先週からトライアルに出ていた、新玉旅館2階譲渡部屋のアンちゃんとマル君ですが、この度正式に譲渡契約を結ぶ事が出来ました。
里親さんには先住猫ちゃんがいて、その猫ちゃんのお友達としてアンちゃんご希望のお問い合わせを頂いていました。当日はご夫婦で譲渡会にご参加下さり、お部屋に入ると希望のアンちゃんが奥様のお膝を早速ゲットしたようです。
すると今度はマル君がご主人に猛アピールしてきたそうで、アンちゃんと一緒に僕もトライアルに連れて行って!と言わんばかりの甘えっぷりだったそうです。
その時点でご夫婦共にアンちゃんマル君にメロメロになり、迷うことなく2匹を選ばれたそうです。
既に新しい家族の元へ譲渡されたフク君を始め、マル君、アンちゃん、ランちゃんは4兄妹。3月までは朋猫ハウスで一時預かりしていました。
朋猫ハウスでのアンちゃんマル君
この子達の保護主さんは、元々個人的に地域猫ボランティアをされていた方で、これまで何匹も仔猫を保護しては熱心に活動を続けてこられたそうです。
ところが今年に入りご家族が進行性の重い病気を患ってしまい、看病に専念される為に猫活動は休止する事にしたそうです。しかしその頃、まだマル君達4匹を保護したばかりで、警戒心たっぷりなこの子達のお世話がどうしても出来なくなって、悩みに悩んで新玉旅館に相談されたそうです。本来ならお断りしていますが、これまで沢山の猫を救い地域猫活動に貢献されてきた方でもあり、同じ志を持ったその思いを引き継いであげたい気持ちが強く、朋猫ハウスで一時的に預かる事になりました。
女将さんの弟さんを始め、当時この場所を利用していた方や、スノーちゃんのお世話に通っていた保護主さんも一緒にお世話をしてくれて、APUの学生さん達もお手伝いに来て遊んでくれていました。
お陰で人懐っこい、そして元気いっぱいな子達に成長してくれて、少しでも早く譲渡に繋がるよう、4月から新玉旅館のライブ配信部屋にお引越ししてきました。
保護主さんご家族も、これまで沢山の猫を救って来ただけに、本来なら愛情込めてお世話をしてあげたかった思いがとても強く、ご家族も、思うように体を動かせない病と戦いながらも、この子達が幸せに繋がる事を常に願い、ライブ配信も観てくれているそうです。
そんな保護主さんご家族の現状と共に、今は私達が志を引き継いでお預かりしている大事な猫達なんですと、里親希望者さんに涙ながらに弟さんがお話すると、里親希望者さんも一緒に泣いてくれて、私達にバトンを引き継がせて下さい!幸せにしますと力強く言って下さったそうです。
その思いがアンちゃんマル君に伝わったのでしょうか。この子達はいつまでも里親希望者さんのお膝で甘えていたようです。
その後、女将さんが一旦病院で2匹の健康チェックを行い、当日夜にお迎えに来て頂きトライアルに出発しました。
里親さんのご自宅でのアンちゃん
里親さんのご自宅でのマル君
アンちゃんもマル君も、問題なくトライアル期間を過ごして、先住猫ちゃんとも仲良くなれた様です。保護主さんの為に涙を流してくれた里親さんに愛情を引き継がれ、晴れて6月13日に正式譲渡となりました。
保護主さんの願いが、一つ、また一つと幸運を引き寄せているようです。
この度はアンちゃんマル君を家族としてお迎え頂きありがとうございました。里親さんご家族の末永い幸せをお祈りいたします。
保護猫活動は常に助け合いです。全国の皆様からのご支援で朋猫ハウスが誕生して、そのお陰でこの子たちの一時預りができました。更に新玉旅館を応援して下さる沢山の方々と共に、皆で支え合いながら里親さんへ繋げる事が出来ていると思っています。
改めて、1人の力では成し得ない活動なんだと、沢山の善意に助けられている事に感謝しています。
※朋猫ハウスは3月まで一時預かり施設として利用していましたが、本来は手術施設である為、今後は手術棟としての周辺整備を進める建設工事に取り掛かります。現在は預かりはしていませんのでご了承ください。
※引き続き新玉旅館へのご寄付のお願いです。
今回遺棄された仔猫の殺処分回避の為に、女将さんが一時預かりしてくれています。
今後の医療費やお世話代のご寄付のご協力を頂ければ大変助かります。
・ゆうちょ銀行
記号 17250
番号 26845531
名義人 ゴトウフジエ
・他金融機関からのお振り込み
店名 七二八 (読み ナナニハチ)
店番 728
預金種目 貯蓄預金
口座番号 2684553
名義人 後藤藤恵(ゴトウフジエ)
皆様のご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
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