top of page
執筆者の写真rika asai

ボス猫の威厳を貫いた、黒猫ジジ君

新玉旅館のライブ配信でお馴染みの、白黒ハチワレ部屋の猫団子は圧巻ですが、一番奥のお部屋の猫ちゃんたちもよく猫団子になっています。



猫肌の温もりは人間にとっても、冬は特に、いつまでもお膝に乗っていて欲しい程に心地良い暖かさです。


そしてこのお部屋のすぐ隣に老猫専用のお部屋があって、ここで暮らしていたボス猫のジジ君が、19歳という猫の平均寿命を超える年齢で天寿を全うし、1月19日、虹の橋を渡りました。




ジジ君と女将さんとの出会いは約18年前。当時から女将さんは地域猫活動を積極的に行っていました。その頃、推定1歳を過ぎているだろう大柄な黒猫のジジ君が旅館周辺に現れ、オス猫にも関わらず、母親のように仔猫を含む沢山の猫の面倒を見ている事を知ったのです。


女将さんから、竹輪にカリカリをいっぱい詰めた特製フードを貰っては、仔猫の元にせっせと運んでお世話をしていたそうで、女将さんは「地域猫活動」、ジジ君は「保護猫活動」をしていたと、その当時の思い出を懐かしそうな表情で語ってくれました。


そんなジジ君の甲斐甲斐しい姿を見て、仲間がいるなら全員連れておいで!と女将さんが言うと、ジジ君は本当にみんなを旅館に連れて来たそうです。



それが現在のミルクちゃん、クロマメちゃん、一昨年の秋に虹の橋を渡ったミルクちゃんの兄のクルミ君。他にも、後に里親さんが決まった5匹の猫がいて、総勢8匹という想像以上の大家族を引き連れて、そこから新玉旅館での暮らしがスタートしました。




一緒に連れて来たミルクちゃんのマッサージが全国的に有名になって、一時は畳もうとしていた旅館業が息を吹き返したり、人懐っこい仲間達も沢山のお客様を癒し、そしてボス猫としての風格でみんなを取り纏めていたジジ君。この子たちと一緒に歩みながら、新玉旅館の歴史が刻まれ今があるんだなと思うと、とても感慨深い思いです。





晩年は腎臓の機能も落ちて療養していたジジ君ですが、いよいよ看取りの時を迎え、睡眠時間を削ってずっと傍でお世話をしていた女将さん。一番慕っていたクロマメちゃんも寄り添ってくれていて、苦楽を共に過ごした18年間の思い出を胸に馳せ、最期の最期まで、沢山の愛情を注がれながらジジ君は旅立ちました。



外猫時代から沢山の猫を守っていたジジ君は、歳をとっても目力があり、最期までその目でみんなの事を気にかけていたそうで、強くて優しくて、ボス猫としての威厳を貫き通した凛々しくカッコいい猫ちゃんでした。


改めて、ジジ君のご冥福をお祈りします。




今回、再びakuneさんからお花が届きました。

右側のお花で、純白の白、真っ青な大空へ飛び立つイメージで青、高貴で気高いボス猫のイメージで紫を取り入れてアレンジして貰ったそうです。

「ジジ君は永遠にみんなのボス猫です。立派に生き抜いたね。ありがとう。」とメッセージも頂きました。


お花は一部ジジ君の棺に入れたので、贈られたそれぞれのお花を組み合わせて女将さんがアレンジし直し、ジジ君が過ごしていた老猫部屋の手前のお部屋に置いています。akuneさん、ありがとうございました。





老猫部屋には、ジジ君と同じ位の年齢の子が沢山います。まだまだ元気な子もいれば介助が必要な子もいて、みんなずっとこの先も長生きして欲しいけど、命あるものいつか寿命を迎える時が来ます。


ライブ配信をしている事もあり、視聴者の皆様にはご心配をおかけしたり、悲しい気持ちにさせてしまう時もあるかも知れません。


視聴者様の応援とご支援のお陰で猫ちゃんたちを守れているからこそ、事実をお伝えする責任があるという気持ちと、逆に悲しい思いをさせたくないという気持ちが混在し、女将さんは自身の口から訃報を報告する事に葛藤があるようです。


その為、今後は特別な事を除きお知らせしない事もあると思いますが、どうかご理解頂き、いつかもし、お別れの時が訪れたと感じ取られた時は、心の中で一緒に偲んで頂ければありがたいなと思います。




本来は、新玉ニャンズの可愛い姿を見て楽しんで貰いたいし、癒されて欲しいという思いが一番で、女将さんにとってそれが何より、ご支援下さっている皆様への恩返しの気持ちなのだと思っています。


これからも新玉旅館のニャンズの応援、どうぞよろしくお願い致します。

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page