11月3日文化の日、おおいた動物愛護センターにて秋祭りが開催されていたので、ボランティア仲間でお馴染みのKさんYさんと一緒に行って来ました。
現地に着いたところで、いつも別府までボランティアのお手伝いに来てくれる大分市にお住いのTさんとも合流。
私にとっては初めて訪れる動物愛護センターです。
広大な自然の中に佇むセンターの建物はまだ新しく、明るく清潔感のある印象でした。
建物入り口を抜けると、みどりの広場という広い敷地があって、この日は動物愛護ボランティアさんによるチャリティーバザーや、地元クリエイターさん手作りの物品販売のお店が軒並み並んでいて、中央では演奏会や小学生のチアリーディングのイベントが行われていました。秋晴れの清々しい行楽日和で、沢山の人出です。
「うちのこねこ」さんのお店や
「大分ニャンたろう」さんのお店も、みんな沢山の方がお買い物をしています。
広場にはドッグランも併設されていて、ワンちゃん連れの方も沢山来ていて、とっても賑やかでした。
建物の方へ戻ると、外からも中からも見える猫ちゃん部屋がありました。
ここは室内飼いをする猫ちゃんの為の、理想的な部屋作りを勧めるモデルルームとして設置されてるそうです。中には本物の猫ちゃんがのんびり過ごしていました。
管理棟と書かれた入口へ進み館内を見学していると、今日は普段一般の人が入れないワンちゃん猫ちゃんの管理とお世話されている室内見学ができるという事で、早速申し込むことに。
この関係者以外立ち入り禁止と書かれたドアの向こうに、ワンちゃん猫ちゃんが建物の左右に分かれて管理されてます。ここから先は写真撮影も禁止されました。
最初は犬舎の方へ。
中に入ると、少しだけ消毒薬のような匂いがしました。狭い通路を挟んだ左右に個室があり、その中に大型のワンちゃんが1匹ずつ入っていました。
正直、身体の割には部屋が狭く感じ、寒々しい寂しい印象がありました。
次は移動して猫舎の方へ。
猫ちゃん達の部屋は、広い大きな部屋で、そこに10台程の背の高い大きなケージが等間隔に設置されていて、各ケージに1匹から2匹の猫ちゃんがいました。
ケージが大きいので、上下運動が出来たり、猫ベッドやハンモック等もあって犬舎に比べると居心地が良さそうです。
ワンちゃん猫ちゃんの見学ができた部屋は健康で人馴れしてる子が殆どで、いつでも里親さんに繋げられる状態の様です。
ただ、まだ人に馴れてなかったり、様々な理由で譲渡対象にまで至らない子が管理されてる部屋が、ここ以外にも沢山あるそうです。
館内の掲示板には里親募集の子達のプロフィールが沢山ありました。
譲渡条件は結構厳しい様ですが、命を繋げる大切な過程なのだから、厳しくて当たり前だと思っています。
この広場で、定期的に譲渡会が開催されるそうです。
譲渡会開催日の日程やプロフィールは愛護センターホームページからも見る事ができます。
愛護センターが設立されて、これだけのワンちゃん猫ちゃんが家族に迎えられたそうです。
もっともっと増えて欲しいですね。
一方で、殺処分される子達もいるのが現実です。
この愛護センターが設立された翌年、外で暮らす猫の避妊去勢が助成金で行えるさくら猫プロジェクトが立ち上がりました。
さくら猫プロジェクトや、動物愛護法の改定などで、年々殺処分される数は減っているものの、猫の殺処分はまだまだ多いです。2020年度は大分県だけで1000匹を超えていました。
行政や愛護関係者、ボランティアがいくら頑張っても、猫に関わる全ての人の意識が向上しなければ殺処分0にはならないのです。
飼えなくなったからと安易に遺棄したり、「可哀想」という感情だけで野良猫に餌だけをやり、結果どんどん繁殖させてしまい、増えてしまった子がもっと可哀想な結末を迎えるのです。殺処分を作る原因は、中途半端な感情で命を軽くみている、無責任で無知な猫好きが作り出す悲劇に他なりません。
可哀想と思うなら、24時間365日守ってあげられる環境を作ってあげて欲しいです。
家族と同じような愛情を注いで、責任を持ってお世話してあげて欲しいです。
それが出来ないなら、避妊去勢を必ずして繁殖を抑え、周辺に迷惑をかけず地域猫として最期まで責任を持って見守っていく事が大切なのです。
センターの建物前で、動物愛護ボランティアをされている方が2匹の猫ちゃんを連れて来ていました。10月の終わりごろ、母猫からはぐれ2匹が寄り添っていたところを保護してあげたそうです。
生後約1ヵ月のメス猫ちゃん。まだ今はミルクを飲ませてお世話しているそうです。
同じく生後約1ヵ月のメス猫ちゃん。
あどけなくて可愛いです。里親さんを募集中だそうです。
優しい家族が見つかりますように。
連絡先を教えてもらったので、当サイトにお問合せ頂いても大丈夫です。
今回の愛護センター見学は、楽しくもあり勉強にもなる1日でした。
沢山の動物愛護関係者や団体、そしてボランティアさんの協力で、1匹でも多くの命を守るために日々努力されている姿勢に、行政がしっかりと受け皿になって支えていって欲しいし、そして何より、環境に恵まれ設備の整ったこの動物愛護センターが、もっともっと価値ある存在となるように切に願っています。
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