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執筆者の写真rika asai

スノーちゃんからスノー姫へ

6月2日からトライアルに出ていたスノーちゃんですが、本日6月11日の日曜日、晴れて里親さんと正式に譲渡契約を結ぶ事ができました。

トライアル期間中も、里親さんからはスノーちゃんの様子を写真や動画付きでこまめにご連絡を頂き、順調に問題なく過ごせていたようです。

里親さんとの出会いは譲渡会のご参加が始まりで、初めて旅館にお越し頂いた当日、玄関を開ける前から脱走名人がいる新玉にゃんこ達の為に注意を払って下さり、キメ細やかな気配りをされていたのがとても嬉しく印象的でした。

お子様も礼儀正しく、2階の譲渡部屋とスノーちゃんのお部屋で緊張しながらも優しく遊んでくれて、ご家族でスノーちゃんを気に入って下さいました。 その後、お迎えした場合の注意点や脱走防止策について熱心に質問されていて、ご帰宅後すぐにトライアルのお申し出のご連絡を頂き、そこから正式譲渡まではとてもスムーズでした。

スノーちゃんは元々お外で暮らしていた野良猫さんでした。 遡ること半年ほど前、お外暮らしのスノーちゃんを保護したものの、事情で飼い続ける事ができない保護主さんのご相談により、一定のルールに基づき朋猫ハウスで一時的に預ることに。その後保護主さんは連日お世話に通って、ハウスのお掃除を始め、一緒に暮らしていたニッパチ君達兄妹やマル君達兄妹とも遊んでくれて、人馴れ訓練もしてくれたのです。 当時はスノーちゃんを始め、マル君達兄妹も怖がって触れない状態だったのを、愛情込めてお世話していく内に、1匹、また1匹と心を開いてくれるようになったそうです。スノーちゃんも隠れてシャーシャー言っていたのが、新玉旅館に引っ越してきた頃には穏やかで落ち着いた子になっていました。

朋猫ハウス時代のスノーちゃん(右)とオトちゃん(左) 理不尽な言動で丸投げしてくる依頼者が多い中、たとえ飼えなくても、救いたいと思う猫の為に自分には何が出来るかを考えて、責任ある行動で保護猫活動に沢山貢献してくれました。

朋猫ハウスは正にこういう方の為に、補い合い支え合える拠点にしたいという理念があります。

そんなスノーちゃんのトライアルの日程が決まり、出発までの残された時間を、保護主さんは別れを惜しむように毎日旅館に足を運んでいました。


保護猫活動は出会いと別れの繰り返し。でも決して悲しい別れではありません。大切に育ててきた娘をお嫁に出す母親のように、一緒に過ごす残り少ない時間の流れが切なくもあり、尊くも感じられました。

トライアル当日、里親さんのご自宅に同行させて貰いましたが、ご自宅は3階建ての立派な一軒家で、しかもなんと、スノーちゃんの為に広くて綺麗な個室が用意されていたのです。


天井は高く天窓があり、白猫は目が弱いという事で遮光にも気を配ってくれていました。 あまりの広さと待遇の良さに弟さんが、僕は猫の為に部屋を追い出されたというのに…とヤキモチ妬いていました(笑) ずっと疲れ気味だった女将さんも、お部屋の写真を見るなり、あの狭い小屋からこんな広いお部屋に??と、疲れが吹っ飛んだように目尻を下げて、ニコニコと嬉しそうな表情を浮かべていました。


スノーちゃんはなでなでを自分から要求してきたり。

お姉ちゃんお二人とも仲良くなって、お留守番もお利口にできたそうです。

そしてスノーちゃんの為に用意された、白いソファーがお気に入りになったそう。

こうして、まるでシンデレラストーリーの様な展開で、スノーちゃんはお姫様のような幸せを掴む事が出来ました。保護主さんもきっと喜んでいると思います。 オット君に引き続き、スノーちゃんも玄関横のお部屋から卒業となりました。 この度はスノーちゃんを家族としてお迎えして頂き、本当にありがとうございました。里親さんご家族の末永い幸せをお祈りいたします。 ここ最近は2階譲渡部屋のイブちゃん、フク君、レオンちゃん、シオンちゃん、今度は玄関横のオット君スノーちゃん、そして現在2階のアンちゃんマル君がトライアルへと続き、幸せ報告が沢山できていたのに、先日またもや遺棄事件が起きてしまいました。犯人は逮捕されましたが、仔猫を警察に引き渡せば殺処分される可能性も高くなります。無理を承知で女将さんが一時預かりしてくれたので、頑張って里親さんに繋げたいと思います。


譲渡会は毎週日曜日の12時から16時30分まで開催しています。 お申し込みはこちらから

仔猫も是非見に来て下さい。皆様のご参加をお待ちしています。

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