2月7日に預かりボランティアさんの元へ人馴れ修行の旅に出たソラン君とウノンちゃんのその後です。前回の記事【預かりボランティアさんの存在】
新玉旅館に居た当初は、猫パンチで攻撃され常にイカ耳だったこの子達の為に、預かりボランティアを引き受けてくれたRさんの自宅で過ごすことになり、あれから一か月以上の月日が経ちました。
Rさんの自宅でごく普通の家庭環境を知る事により、この子達は日に日に変わっていきました。
預りをスタートした日から数日間は場所に慣れるために、隔離したお部屋に拡張させて広くしたケージを置いて過ごして貰い、ご飯をあげたりトイレの掃除の時はゆっくり優しく語りかけながら落ち着かせてくれました。
警戒心はありながらも、ご飯もしっかり食べてくれてトイレも問題ない事に安心だったようですが、普通の生活音、たとえばテレビの音など何気ない物音に凄く敏感に反応して怖がっていた事に気づいたそうです。そこで、ソラン君たちをRさんご夫婦や先住猫ちゃんが過ごすお部屋にケージごと移動させる事にしました。
暫くはケージに布を覆って、テレビの音、掃除機の音、人間の話し声や自分たち以外の猫の気配などに少しずつ慣らしてくれました。
距離を置きながら焦らず見守ってくれたRさん。
Rさん夫婦のお部屋で過ごすようになってから、この子たちは意外と早く順応してくれてたようです。写真を見るたびに表情が違ってくるのがわかりました。
ケージから解放してお部屋の探索をさせると、お気に入りの場所を開拓したり
Rさんの先住猫ちゃんとも仲良くなったり
ソラン君はとっても甘えん坊になってきて、今では自分からそばに近寄ってきたりお膝にも乗ってくれるようになりました。
ウノンちゃんはマイペースでお嬢様気質なのかまだ少し距離感はあるようですが、猫パンチは飛んでこなくなったそうです。
小さな日々の変化にRさんは毎回感動しながら沢山の写真や動画を撮って報告してくれて、私はそんなRさんの愛情や気遣いに感動していました。
今では2匹の先住猫ちゃんとソラン君ウノンちゃん計4匹で運動会を繰り広げている賑やか過ぎる日々のようです(笑)今の生活はとっても満足しているようで居心地も良いようです。
ソラン君もウノンちゃんも、はじめは人間が怖くて心を開くまで時間がかかるのかなと思っていましたが、新しい生活環境に慣れるのも早く、先住猫ちゃんにも問題なく対応できました。もちろん、Rさんの日々の気遣いや努力の賜物ではありますが、家族に囲まれた普通の暮らしを知ることで警戒心がほぐれ、この子たち本来の姿が表れてきたのではないでしょうか。
女将さんも言っていました。保護するだけではなく、旅館にいる子たちも含め普通の家庭での生活を送らせてあげて、家族から一心に愛情を注いで貰えるようにしてあげたいと。
保護頭数が多くなればなるほど、愛情も分散されてしまうからです。
ソラン君、ウノンちゃんは、今はあくまでも預かり期間であり里親さんを募集しています。
生涯、家族としてお迎えしてくれる里親さんの元で安心して暮らして欲しいなと願っています。
この子たちの家族になっていただける方のお問い合わせをお待ちしています。
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