朋猫ハウスにいるシオちゃんに、この度里親さんが決定しました。
里親さんとシオちゃんとの出会いは、5月5日のゴールデンウイークまで遡ります。
里親さんは、私が過去に地域猫活動に於いて大変お世話になったS・Kさんのお友達で、猫ちゃんをお迎えしたいという意向を聞いて保護猫という存在を教えて下さり、この日お友達ご家族と一緒に朋猫ハウスの個別譲渡会に参加して下さいました。
その時の様子がこちら
人懐っこいニャンコたちと沢山戯れながら、ゆっくり焦らず相性の合う子を決めていきましょうということで、この日以降何度もハウスに足を運んで下さったそうです。
それまでに里親さんのご自宅でもトライアルができる準備を整えて下さって、6月14日にいよいよトライアルへ出発する事になり私も同行する事に。
トライアルする子は二匹で、シオちゃんのご希望は聞いていましたが、もう一匹は迷われているという事を聞いていて、お迎え当日に、シオちゃんと同じ女子部屋のこなつちゃんというキジトラの女の子のご希望を伺いました。ところがこなつちゃんが体調を崩していた為に、急遽ぎりぎりまで迷われていたつばさ君という同じくキジトラの男の子を選んで頂く事になりご自宅へ向かいました。
女子部屋のシオちゃんと男子部屋のつばさ君という、お互い初めての相棒と共に初めてのトライアルいう事で、私自身も経験のないケースだったため少し気がかりではありましたが、ご自宅に到着するとご家族が歓迎ムードで出迎えて下さり、リビングに隣接するお部屋には真新しいキャットタワーや大きなケージも用意して下さっていました。
シオちゃんとつばさ君はここで初めて対面する事になりましたが、いきなり引き合わせるのも不安なので、つばさ君にはまずケージへ入って貰い少し様子を見て貰う事にしました。つばさ君はとても大人しくケージの中へ。
そのまま新しい猫トイレでじっとしていました。おっとりしたタイプの猫ちゃんのようです。
シオちゃんはお部屋をウロウロしたり鳴いたりして落ち着かない様子です。
朋猫ハウスに見学に行った時、殆どの子が猫にも人にもフレンドリーな性格の猫ちゃんが多い印象だったので、環境に慣れていく事と同時に、二匹が何とか仲良くなってくれる事を願うばかりでした。
そしてここから先は、私も責任を持って譲渡までしっかりサポートしていこうと奥様のM子さんと連絡先を交換して、トライアル期間中二匹の様子を知らせて貰う事にしました。
二匹ともご飯も食べてトイレもしてくれたようですが、シオちゃんはつばさ君が苦手なのか隅に入ったまま出てこなかったり、つばさ君はシオちゃんに歩み寄ろうとしていたようですが、シオちゃんに拒否され段々ションボリと元気がなくなってきたそうで、また、寂しそうに鳴いていたりと、そんなつばさ君の事を里親さんはとても心配してくれていました。オス猫は繊細な子も多く、つばさ君はもしかしたら、いつも一緒に過ごしていた仲間と離れた事による寂しさがあるのかも知れないなどと思いました。
これがもし、どちらか一方が先住猫ちゃんなら、少しずつお互いが受け入れ合えるよう時間をかけて何とか頑張って貰いますが、当初希望されていたこなつちゃんではない事や、二匹とも初めからお腹が緩い事も判明したりと不安感が益々高まり、何よりも里親さんが猫ちゃんをお迎えするのが初めての経験という事を考慮していく必要もありました。その為、今回はシオちゃんだけに集中して貰おうという判断をし、管理不足だった事をお詫びしてつばさ君は早々に引き取る事にしました。
M子さんはお腹の緩かったシオちゃんの体調をこまめに報告して下さり、毎日しっかりと様子を見てくれていたので、健康面では問題なく過ごせるようになりました。
それからは、隅に隠れがちだったシオちゃんはみるみる里親さんのいる環境に馴染んでいき、お父さんのお布団で一緒に寝たり、キャットタワーでくつろいだりするようになってきたようです。
今まで多頭の中で暮らしていた事もあり、そういう場合は敢えて二匹を勧めてきましたが、シオちゃんは寂しがる事もなく、伸び伸びと過ごせるようになってきたそうです。
キャットタワーからきっと飛び移るだろうなーと思っていた、背の高い棚の上がお気に入りの場所に。
お子さんたちのお膝やM子さんのお膝にも安心して乗ってくれたりと、シオちゃんは日に日にご家族皆さんにとって癒しの存在になっていき、そんな嬉しいご報告を沢山頂けるようになりました。
トライアルの目安期間も過ぎ、シオちゃんがすっかり馴染んできたところで、改めて正式譲渡のお話をさせて頂いたところ是非契約したいというお返事を頂き、6月27日に新玉旅館にて無事に譲渡契約を結びました。
私は契約には立ち会えませんでしたが、女将さんから譲渡契約が無事に終わりましたと報告を頂けた時は、今回反省点もあった事から心から嬉しく安堵の気持ちでいっぱいになりました。
その後、紹介して下さったS・Kさんにも無事に譲渡が決まった事をお礼も含めて連絡すると、とても喜んで下さいました。以前S・Kさんから、M子さんご家族は皆さん温和で、迎えてくれた猫ちゃんは必ず幸せになれますよと言われ、太鼓判を押してくれたその言葉がとても嬉しく印象的でした。トライアル期間中、初めはハプニングがあったり不安にさせてしまったりと色々ありましたが、M子さんの猫愛溢れる純粋な気持ちやご家族の優しさに直接触れ、私も心からシオちゃんは幸せになれると確信しました。
そんなS・KさんとM子さんの暖かい信頼関係もとても素敵で、お二人の友情がシオちゃんの幸せに繋がったのだ思うと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。譲渡が決まっても、私もこれから先サポートできる事は精一杯していこうと思います。
M子さんご家族の皆様、この度はシオちゃんを家族としてお迎え下さり本当にありがとうございました。ご家族皆様の、末永いお幸せをお祈りいたします。
今回こちらで引き取る事を判断したつばさ君ですが、朋猫ハウスのオス猫部屋に行くと、つばさ君の兄弟と思われる猫ちゃん達はいつも一緒に寄り添っていて、そもそもオス猫の方が比較的兄弟や仲間意識が強い傾向にあります。この子たちは仲良しさん同士でお迎え下されば、きっと癒しの存在となり上手くいくのではないかなと思いました。そんな猫ちゃん達に是非是非会いに来て頂ければ嬉しく思います。
新玉旅館・朋猫ハウスの譲渡会のご参加は下記よりお申込み下さい。
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