Yさんの先住猫ちゃんたちから猫社会を学びながら、2匹は仲良く過ごし、環境にもすっかり馴染んでいたようです。まだまだ人馴れするまでには至っていませんが、トイレの失敗などは一度もなく、よく食べよく遊び、更につい最近、Yさんの足元に一瞬さりげなくスリスリしてくれたそうです。
少しずつ進展を見せてくれていたチップ君とデール君。しかしYさんのご家庭の事情で預かりの継続が難しくなった為、新たな預かりさんの元へ移動する事になりました。
今回預かりボランティアを引き受けてくれたのは、私と同じ町内に住むRさん。
Rさんは以前も、新玉旅館で人馴れしていなかった兄妹猫のソラン君とウノンちゃんの預かりを引き受けてくれて、旅館では警戒心いっぱいだったシャーシャー猫を、見事なまでにスリゴロにゃんこに育ててくれた経緯があります。
5月21日。この日Rさんと一緒に旅館までお迎えに行くと、すでに玄関前にチップ君とデール君がキャリーに入って待機していました。
出発前に一度病院で健康診断と爪切りを行ったそうで、チップ君は2,44㎏、デール君は3,02㎏に成長していたと聞きました。現在生後5か月半です。
約1か月ちょっとの間この子たちと過ごしていたYさんも旅館に来ていて、引き継ぎをする中で、つい最近やっと足元をスリスリしてくれた事など、この子たちのエピソードを愛おしそうに話すその表情は猫愛に満ちていて、短期間でも沢山の愛情を注いでくれたのだと伝わりました。Yさん、今まで預かりお疲れさまでした!
Rさんとバトンタッチをして旅館を後にし、そのまま一緒にRさんの自宅にお邪魔する事に。
Rさんの自宅にも先住猫ちゃんがいますが、暫くは部屋を別々にして、この子たち専用のお部屋にケージを置いてくれていました。既製のケージにワイヤーネットで増築したRさん手作りの広々とした空間です。慣れてきたらケージから出す時間を少しずつ増やし、様子を見て先住猫ちゃんたちと対面させる計画です。
緊張気味ではありましたが、パニックを起こす事もなく、2匹寄り添ってじっとしていました。可愛い顔をしています。朋猫ハウスで初めて会った時より体も顔つきも随分と成長していましたが、まだ5か月半なので、仔猫のあどけなさが残っています。
この日の夜はあまりご飯を口にしなかったそうですが、翌日にはしっかり食べて、トイレも済ませていたそうです。ご飯とトイレをクリアできると安心です。
そんなこの子たちの様子を、早速Rさんが可愛い動画にして送ってくれました。
デール君
チップ君
女将さんやYさんから、この子たちはニャンと鳴く事を知らず、シャーとウ~しか言わないと聞いていて、Rさん自身もなかなか手強いと感じたらしく、動画はそんな2匹のキャラクターを活かしてくれています(笑)
チップ君
デール君
現在若干お腹が緩くなっているようですが、新たな環境を迎え精神的なものもあると思うので、女将さんと連絡を取り合いながら、お薬を飲ませて様子を見ている状態です。食欲は旺盛で元気もあるようなので、早く今の環境に慣れて、あとは人間に心を許し甘えん坊さんになってくれれば、いつでも里親さんに繋げる事ができると思います。Rさんは、どんなにシャーシャー言われても噛みつかれても、頑張って懐かせる!と意気込みを見せてくれて、その前向きな気持ちが頼もしく、私もできる限りサポートしていこうと思いました。
Rさん、預かりボランティアを引き受けてくれてありがとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
Rさんは同じ町内に住んでいると前述しましたが、Rさんの家は私の家から南東へ歩いて30秒、そして、私の家から北へ歩いて30秒の所に、同じく活動仲間のKさんの家があります。そんなKさんですが、実は同じ日に仔猫を保護しました。
そのお話はこちらから↓
Comentarios